
雄大な自然の中に身をおくと
自分というのは自然の一部なんだと
気が付かされます。
農業を体験させてもらっていると
なんだかとても考えさせられるんです。
例えば
摘果といって、
小さな実を摘む作業。
これをしないと
おいしい野菜ができなかったり、
果樹の場合は樹に負担がかかってしまったりします。
ようやく形になった果実を摘みながら
今、どんな気持ちなんだろうと想像してみます。
悲しいと思っているのか?
それとも誇りに思っているのか?
また残された実に対しても
どんな気持ちなんだろうと想像してみます。
ラッキーと思っているのか?
ありがとうと思っているのか?
そして自分に置き換えてみるのです。
周囲が自分にしてくれていることに、気が付けて感謝できているのか?
誰かのために我慢することを、心からよしと思えているのか?
摘まれる果実の本音は分かりませんが、
小さな果実の気持ちを想像することで
自分の気持ちが見えたり
周囲にやさしくなれたりするような
そんな気がしています。