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自転車の学生さんと、トイレを借りた女の子の話

お客様へ納品するときには、なるべく手書きのお手紙を添えることにしています。

余白があるときは、野菜はんこもぺったんします。それだけで、ぐっと自分の気持ちが伝わる気がするんです。

 

 

先日、あぁいいなぁと思った小さな出来事2つ。

 

1つ目。朝、私が車を運転していたら、横を颯爽と走り抜けていった1台の自転車。学生さんかな?と思いながら、何気に目で追っていたら。その自転車を運転している子、横断歩道に立っている見守りのおじさんにぺこっと頭を下げて通り過ぎたんですよね。

もしかしたら「おはようございます」「おはよう」というやりとりもあったのかもしれません。

なんだか朝からいいものをプレゼントしてもらった気持ちになりました。

 

2つ目。夕方、本屋さんで買い物して出ようとしたら、すれ違いに入ってきた中学生の女の子。お店のレジの人に向かってひと言「すみません、トイレ貸してください」と大きな声で言ったんです。

黙ってトイレを使うこともできたはずなのに、お店の人に対してきちんとその子が断りを入れたこと。そして、お店が地域の子どもたちにとって、安心してそう言える場所であることに、あったかい気持ちになりました。

 

 

効率とか機械化とか、そんなのがどんどん進んでいって。

人と人の関係が希薄になっていくのを感じる一方、それを忘れないでいる人がいる。そんな現実が私をほっとさせてくれます。

 

 

同時に自分も、そこだけは忘れないようにしようって思うんです。

それを忘れてしまったら、自分が自分じゃなくなるような気がするから。

自分が寂しい人間になってしまうと思うから。

 

 

自分が譲れない「大切にしたいもの」を再認識できた、日常のひとコマでした。