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人の背景

病院栄養士時代、私が大切にしていたことがあります。

その患者様の言葉の裏にはどんな気持ちがあるんだろう?どんな背景でこういう食生活になっているんだろう?ということです。

 

 

いくら「野菜を食べて」と言ったって、食べない(もしくは食べられない)事情は、人それぞれ。

さらに紐解いていくと、その先にはもっと深いその人の感情や事情があるからです。

 

そこを傾聴してあげるだけで、楽になって、食のことへ意識が向けられるようになる患者様がたくさんいらっしゃいました。

 

その人にはその人にしか分からない過去・事情・背景があっての、今だから。

 

 

と、思っていたのですが…

 

 

 

昨日、ふと思いました。

私にも私の背景があって、そこを理解しない(してくれようとしない)で発言してくる人の意見を、無理して受け入れる必要はないんじゃないかな、と。

 

 

 

 

栄養指導をうけて嫌な気持ちになったことがある患者様の多くが

「だってよ~、あれダメこれダメって言われるっけもん」

とおっしゃっていた、その気持ちです。

それは、(自分も含め)栄養士が、患者様の本当の声に耳を傾けずに、一方的に放った言葉だから。

拒絶されるのは当たり前です。

 

 

って考えたら。

私も、全部受け入れなくてもいいんじゃない?と思いました。

 

 

自分と異なる意見を受け入れないという意味ではありません。

自分のことを親身になってくださった上での厳しい意見はとてもありがたいですし、自分と違う意見に出会うことで発見できることもたくさんあります。

 

 

ただ、私には私の、事情や許容量や得手不得手があります。

そこも含めて、今の私と向き合ってくれる方々とのお付き合いを大切にしていきたいと思います。

 

 

そして、もちろん、自分も大切な人たちの背景を理解しようとすることを忘れてはいけない、とあらためて思いました。