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生と死

医療という長年いた場所から飛び出して9ヶ月が経ちました。知らないことがたくさんあることに気が付くと同時に、客観的に医療職時代の自分を振り返ることが度々あります。

 

 

私は、栄養指導の中で「患者様に寄り添うこと」を絶対譲れない信念としていました。

だから、お1人の栄養指導をしただけでものすごいパワーを使っていて、それが7~8人も続くと、もうぐったりでした。でも、寄り添うという信念は曲げたくなかったんです。

 

 

いざ、こうして医療の現場から離れると、患者さん側の気持ちがよく分かるようになり、寄り添えているつもりでもっと深いところを理解してあげられていなかったことに、気が付かされています。

 

 

忙しい毎日の中で、通院を続けるだけでも大変なこと。分かっていたつもりだけれど、分かりきれていなかった。

薬だけでお腹いっぱいになるくらいの量を飲んでいる病気の方もいらしたから…定期受診を続けて、薬を飲み続けるだけで、本当に大変なことで、ものすごい頑張っているんですよね。

もっと、そう声をかけてあげればよかった。

 

 

現実を知るのが怖いから、受診しない気持ち。分かっていたつもりだけれど、分かりきれていなかった。

怖いよね。病気の怖さが分からないし、死ぬかもしれないとか考えちゃうよね。

患者さんが声にできない気持ち、代わりに言ってあげて、背中をさすってあげればよかった。

 

 

病気を受け入れているように見えても、自分の中では葛藤や恐怖やいろんな感情が日常の中であった患者さんもいるんだろうってことも、今になって気が付けた。

一旦は受け入れても、この先のことを考えたときに、不安や恐怖に襲われて、自暴自棄になることもあるよね。

もっと、その不安をうんうんって聞いてあげればよかった。

自暴自棄になったことをそうか~って受け止めてあげればよかった。

 

 

生きるって、大変なんだよね。死ぬことも怖いんだよね。

みんな心のどこかで思っていることだから、

そう思っちゃうあなたは弱いわけではないよって声をかけてあげればよかった。

 

 

いろんなことが頭をよぎります。

 

 

でも、後悔しても時間は戻らないから。

私ができるのは、今から出逢う人に本当に寄り添ってあげることだと思います。

医療の現場にいない管理栄養士だから、分かること、言えることもあると思うから。